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前の日の朝、「今日は友達とごはん食べに行くから、夜ご飯いらないよ」と言って、いつものように仕事に出たきり。ちょうど私が入籍した1ヵ月後のことでした。 あまりに突然のことで信じることができず、あれから2週間経つけれど、今でも家に帰ればキヨミがいるような気がします。 キヨミは20才で結婚し、23才で離婚した。昼間働いたあと夜もバイトして、一生懸命ふたりのこどもを育ててきた。上のナオヤは高3になり、下のカナコは中3になった。ナオヤは、病院から戻ってきたキヨミの姿を見て涙を流したきり、2度と人前で泣かなかった。カナコは、これから自分でお弁当を作らなきゃと言って、卵焼きの練習をはじめた。 10代で遺骨を持つことになったこの子たちは、どんな思いで母親の死を受け止めたのか、キヨミに代わって、ランの散歩をするカナコの後ろ姿を見てせつなくなった。 太く短く生きた37年。葬儀の時、親戚のおじさんがとても素敵な弔歌をキヨミのためにつくってくれた。これから私は、キヨミの分もうーんと人生を楽しみ、うーんと長生きをしよう。きっとキヨミが空の上から見守ってくれているから。 ” やわらかな春の日差しは後光ならん きみの寝顔の清く美くし ”
by nao-hime33
| 2005-04-07 16:49
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